三陽商会、岩田功社長の降格を発表
バーバリーのライセンス事業が抜けた三陽商会が依然苦戦しています。
2017年に代表取締役社長に就任した岩田功氏ですが、4年連続の赤字を計上し、社長職を退き取締役専務執行役員に役職を変更する予定です。
百貨店を主戦場とするアパレルメーカーには受難の時代。
百貨店のビジネスモデルはすでに瓦解寸前でそこに依存するメーカーも危ない。
三陽商会はブランド力(基本はバーバリー)と高品質を武器に勝負をしてきた会社です。
バーバリーというブランドが抜けても依然高品質なモノづくりをしていますが、それだけでは消費者は食い付いてくれません。
正直三陽商会が打てる手は限られていて、結局はブランド力のあるブランドの確立ということになると思います。
そのために最近は「人生という物語を、演じるための服。」をテーマにした「CAST:」というブランドを立ち上げたり、スペインのサステイナブルブランド「エコアルフ」との合弁会社を設立し渋谷に旗艦店を開設予定だったり、模索は続いています。
こういった試みが花咲くのが先か、資金が尽きるのが先か、下手すると今後数年後には倒産なんて最悪の事態にも。