collectionreport

5大コレクションを中心としたコレクションレポートと個人的な見解を書いていきます。

LANVIN 2020SS

本日はややトレンド最前線からは遠ざかっているランバン。

f:id:collectionreport:20191018004514j:imagef:id:collectionreport:20191018004519j:imagef:id:collectionreport:20191018004524j:imagef:id:collectionreport:20191018004529j:imagef:id:collectionreport:20191018004535j:imagef:id:collectionreport:20191018004540j:image
2015年にアーティスティックディレクターのアルベールエルバスが退任し、続いて2018年にメンズのディレクターを務めていたルカオッセンドライバーが退任したことで一気にモード界の影響力が低下したイメージがあります。

現地での評価はどうなのか分からないですが、あの時の勢いはショップの取り扱いなどをみても失速している気がします。

売り上げも自体もここ数年芳しくないというニュースを見たこともあります。

現在はジョナサンアンダーソンの元デザイナーを務めたロエベやそのほかバレンシアガ、アクネストゥディオスを経験したブルーノ・シアレッリがメンズ、レディースを総括していますが、巻き返しを図れるか。


コレクションを見たとき、JWアンダーソンまんまじゃんと思ってしまいました。

カラフルな色使い、意外性のあるコレクションピース、メンズレディースの垣根を超えたジェンダーレスでキャッチーな世界観、全てがJWアンダーソンに見えてしまいます。

コレクション自体は悪くない。

しかしシャネルなどと共にパリのファッション界を形作ってきたランバンというフィルターを通してコレクションを見ると、これでは軽すぎる。

歴史と伝統があるブランドでは革新的なことを行う一方、そのブランドの根本にあるアイデンティティも大切にしながらモノづくりをしなければファンはついてこないと個人的には思っています。

今回に限っていえば、後者が抜けていると感じずにはいられません。


ランバン復活の兆しはまだまだ見られそうになさそうです。


全ルックはこちら

https://www.fashion-press.net/collections/11487