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5大コレクションを中心としたコレクションレポートと個人的な見解を書いていきます。

WWD連載「東コレに伝えたい」デザイナーたちの本音 から見る東京コレクションの問題点やあれこれ

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今日から東京コレクションをレポートしていくわけですが、まずはじめにWWDの連載企画である

「東コレに伝えたい」デザイナーたちの本音

がひじょーーーに良い連載のためご紹介です。


東京コレクションが抱える構造的な問題、開催時期を含めPRや集客などへの意見を実際に参加するデザイナー達の言葉から垣間見ることができます。


ポイントとしては2つ。

まずは開催時期。

ニューヨークからコレクションサーキットが始まりパリコレクションが終わった後に開催するのが東京コレクションです。

そんな頃には海外のバイヤーも予算がなく実際のビジネスに繋がりづらいことは多くのデザイナーが述べています。

また生産の時期と重なる為、そもそもスケジュールとして難しいという意見も多く見られました。こちらは比較的海外勢の意見ですね。

もう1つは上のポイントとも重なりますが、ビジネスに繋げづらいこと。

先に述べた量産時期と重なり忙しいタイミングであることと、PRやプロモーション面での効果が薄いこと。


以上2点はデザイナーの意見の中でも際立って多かった印象です。


開催時期に多くのデザイナーが苦言を呈しているのは間違いないです。

じゃあ開催時期を変えれば問題は解決するのか?

私はそうは思いませんね。目当てのブランドがあれば海外のバイヤー達は買い付けしていくし、実際東京コレクションから海外への足がかりを掴んだブランドは多数存在します。

また開催時期の変更に関しては諸事情もありなかなか難しい部分はありますが、PR面やプロモーションの効果に関しては運営のやり方次第な気がします。

海外の四大コレクションと同じことを真似しているだけでは意味はないし、日本ひいては東京でコレクションを開催する意義をもう一度根本から考え直すタイミングなのかもしれません。

また特に現代ではランウェイでの発表だけが新作のお披露目場ではなくなったわけですし、その辺りを含め転換期なのかなぁと私は思っています。


そんなわけで

今回から楽天にスポンサーが変わった東京コレクションを明日からレポートしていきます。


連載企画は

「東コレに伝えたい」デザイナーたちの本音

で検索してみてください。