collectionreport

5大コレクションを中心としたコレクションレポートと個人的な見解を書いていきます。

世界の五大コレクションと東京コレクションの現在地

f:id:collectionreport:20190612202808p:image

コレクションサーキットではロンドンコレクションも終わり、中盤のミラノコレクションに14日から入るわけではございますが、ニューヨークを始めロンドンもまだまだアップされている情報が少ないわけでございます。

ということで今日は世界の五大コレクションについての整理と我が国の東京コレクションの現状を述べていこうと思います。


俗に言う世界五大コレクションとは

パリ(世界最高峰)

ミラノ(生産拠点が近く職人技術が豊富)

ニューヨーク(ビジネス的な要素が強く実用的なブランドが多い)

ロンドン(若手が活躍しやすい)

東京

て行われるファッションウィークのことです。

世界五大コレクションと言っていますが、実際は東京コレクションを除いた四大コレクションと言われることが多いです。

もっと言いますと昔はロンドンを除いて三大コレクションとされていた時代もあったようです。


開催順は概ね

ニューヨーク→ロンドン→ミラノ→パリ→東京

の流れが多いのですが、それには理由があります。

まずはそれぞれの都市の距離ですね。

ロンドン行ってニューヨーク行って戻ってミラノで、なんてバイヤーやジャーナリストが大変ですよね。

そしてもう一つはパリを除く都市がパリコレの前にコレクションを開催したいからです。

パリコレというとファッションに興味が無い人でも知っているくらい世界的に有名なファッションイベント。

そしてコレクションにおいてもパリコレはやはり別格。その理由は歴史や文化をはじめとして国が国家戦略と位置づけ支援を惜しまないところにもあります。ただでさえファッション文化が強く歴史もあるところに国から多額の資金や支援があるため、パリコレは未だ別格の扱いなのです。

そのパリコレの後にコレクションを開催しても一番の目玉が終わってしまっているのでバイヤーやジャーナリストの注目度も低くなってしまうのでパリコレ前にコレクションを開催するわけです。


とここまで読んで疑問に思ったことありますよね?

東京だけパリの後じゃん!と。

そうなんです。

ほかの都市のコレクションに比べるとまず後発であるため、コレクションサーキットに入れてもらう余地がない。

そしてパリコレが国の支援がある中で東京コレクションは民間のスポンサー主体のイベント。

この間まではアマゾンでしたね。

まあこれに関してはパリ以外は民間のスポンサーがついているので他と変わらなかったりするわけですが、やはり問題は日程ですね。

パリコレの後なのでバイヤーなんかは予算をすでに使い切ってしまっていたり、パリコレで燃え尽きて帰ってしまってりと東京コレクションがメジャーになるにはまずこの日程をなんとかしなければならないのです。

まあとりあえずまずスポンサーがどこになるかが今は最重要課題ですけどね。

まだまだ課題は山積みなのですが、日本のファッション文化が盛り上がるためにも東京コレクション、なんとか世界的なイベントになってもらいたいものです。