collectionreport

5大コレクションを中心としたコレクションレポートと個人的な見解を書いていきます。

最近のコラボブームに思うこと

ちょっと面白い記事を見つけたので。

f:id:collectionreport:20190611235822j:image

以下 FNMNL(フェノメナル)  2019.06.08より

BirkenstockのCEOがSupremeとのコラボを断った理由を明かす


ストリートウェアブランドのトップを走るSupremeは、これまでVansやNikeの様なスニーカー小売業者からLouis VuittonやJean Paul Gaulthierといった高級ブランドまで数多くの有名ブランドとコラボしている。そんな中、昨年8月にシューズブランドであるBirkenstockがSupremeとのコラボの辞退を発表したことが話題となったが、今回、BirkenstockのCEOがその一件の詳細な理由について語った。

BirkenstockのCEO、Oliver ReichertはThe Cutに対し、SupremeとのコラボはBirkenstockのイメージを下げるものでしかないとしている。Supremeのようなストリートウェアのレーベルは業界内でも確固たる支持を集めており、Birkenstockの今回の決断は大きな波紋を呼んだ。しかし、Birkenstockの幹部たちはFinancial Timesによるインタビューの中で、自分たちのブランドが優先する要素は市場のトレンドとは相反するとし、CEOのOliver Reichertは「多くのブランドは、ロゴを商品に付ける事で短期的な話題を生み出している」と語っている。ロゴではなく、製品自体に誇りを持っているBirkenstockにはSupremeとのコラボはマイナスイメージなのだろう。

Birkenstockの最高販売責任者であるKlaus Baumann氏は、Supremeに対して「製品ではなくロゴの力だ。」とSupremeの人気が製品そのものの人気ではない事を主張した。彼は、Supremeが新しい商品を発売する度に店頭の外に集まる群衆に対しても「土曜日にBirkenstockのドアの外に警備員を置き、入場を規制すれば、同じ様に行列ができるでしょう。」と語った。

人気のストリートブランドと古くからのメゾンとのコラボが発表され続ける昨今だが、このように一貫した姿勢を保ち続けることでBirkenstockはファンからの支持を集め続けているのだろう。Supremeのファンにとっては残念な一件だったが、今後はどのようなブランドとコラボを行うのだろうか?

 

 

 

まあビルケンシュトックのマイナスにはならないとは思いますが、これに限らず最近節操のないコラボなんかも増えてますよね。

ただ不況のファッション業界においてコラボや別注なんていうのは正直ジャックポット的な感じなのでやらざるを得ないという側面もあります。

社会的な流行が作りづらい、また流行が読みづらい昨今では作ればある程度売れるものは、メーカーや小売り側にとっては非常にありがたいわけなのです。

また最近だとKAWSとUTのコラボが話題になりましたよね。はやくも完売らしいのですが、オークションやフリマアプリを除くとあるはあるは転売の山。

こうした社会の進化もコラボ、別注に追い風となっているようです。


コラボをすればその時限定のプレミア感がでる→人はプレミア感やその時しか手に入らないものに弱い→そこにつけ込んで転売ヤーが買い占め売り切れる→それでも欲しい人がネットで購入してしまう。


こうした構造的な社会の仕組みの変化もあると私は考えています。

あともう一点。

ヴェトモンによってストリートブームがモード界にもたらされ、分かりやすいオシャレというのが今もなお一つのムーブメントとしてあります。

そのためもあってロゴの主張のしやすいコラボはうってつけという面もあるかと思います。


とはいえこれだけコラボ、コラボとどこもかしこもしてますのでそのうち下火になるときはいつか来るでしょう。

もちろん完全になくなることはないでしょうが、ファッションの流行というのは流行ってるものに対してカウンターカルチャー的に新しいものが出てくることが多いですからね。

それでまたその流行に対してカウンターカルチャーが出てきて、またコラボがブームになって、、、、

そんなもんですファッションなんて。