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5大コレクションを中心としたコレクションレポートと個人的な見解を書いていきます。

Nobuyuki Matsui 2020SS

本日はビスポークから始まったノブユキマツイ。

今季のコレクションテーマは「水鏡」。

鏡の無い時代、自分の姿を確認する唯一の手段であったことに着想し、「水の反射が服をどのように映し出すのか?」という発想からクリエーションをスタートさせたといいます。

その言葉通り水を連想させるブルーが特徴的な今季のコレクション。

ルック数はやや少なめですが、その一点一点が水のゆらぎのような無作為の曲線がカッティング、素材、テキスタイルで表現されています。

もともとテーラリングを得意とするブランドなこともありベースはきれいめですが、そこに哲学的なテーマを加えることでグッと服に奥行きが出ています。

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TOKYO FASHION AWARD 2019を受賞しているのもうなずけますし、日本にとどまらず世界で戦えそうなブランドだと個人的には思いますね。

ただデザイン、パターン、縫製まで一人で行うこともあるそうで量産が難しいかもしれません。

その辺りの問題をどう解決するかがビジネス的にはキモになるかもしれませんね。

あとはデザイナーの意思次第みたいなところはあります。

長くニッチな市場を取りに行くというのも悪くないと思いますしね。


全ルックはこちら

https://www.fashionsnap.com/collection/nobuyuki-matsui/2020ss/