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5大コレクションを中心としたコレクションレポートと個人的な見解を書いていきます。

CHRISTIAN DADA 2020SS

本日は日本勢の一角、クリスチャンダダ。

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ホワイトマウンテニアリングと同様にパリでの発表の実績はそこそこあるのですが、イマイチ市場には浸透しきってない気もするクリスチャンダダ。

まあコンセプチュアルなブランドなのでコアなファンがしっかりついてそうではありますが。

あとはダダといえばレディーガガやKISSの衣装も手掛けており、最近では映画「東京喰種」の衣装やマスクも制作していましたね。


今季はデザイナー森川マサノリの出身地の四国で行われている四国遍路からインスピレーションを得たといいます。(森川氏自身は香川出身)

コレクションの初めはいつも通り黒を基調としたダダらしいダークな世界観でした。

それが突然竹笠のような帽子を被ったモデルが散見されます。

それ以外はトップスが作務衣のようになっていたり、シャツにプリントされた柄が仏教絵巻のようなものだったりと、西洋にはない文化的な側面をコレクションを通して表現しています。

極め付けは最後に登場する千手観音像と阿修羅像を模したであろうルックです。

これに関してはもはやアートです。

というか怖い、、笑


今回のような発想は西洋のデザイナーにはない着眼点であり、仮にあってもここまで作り込むことは難しいでしょう。

そう言った意味で今回クリスチャンダダは日本人デザイナーにしか作れない題材でコレクションを作り上げたといえます。

しかもそれがコンセプト先行ではなくしっかりと服としての体裁を保っている。

今回のコレクションはもっと評価されていいと思います。


全ルックはこちら

https://www.fashionsnap.com/collection/christian-dada/2020ss/