OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™ 2020SS
今日は雑誌PENでまるごと一冊特集が組まれるなど今まさに絶頂期にあるヴァージルアブロー手がけるオフホワイトをお届け。
ただ絶頂期を迎えればあとは衰退していくだけ。
そんなことを感じる今回のコレクションでした。
さらに今回はショーの演出でも多数の疑問の声が上がっています。
まずコレクション自体がかなり落ち着いていた印象です。
特に眼を見張るものもなくショーが終わってしまいました。
ストリートファッションには欠かせないグラフィックアイテムや自身のおなじみのロゴを配したアイテム、その他グラデーションやブリーチ加工を施したトップスに比較的たっぷりとしたパンツ、足元はスニーカーと今となっては普通のスタイリング。
そして物議を醸しているのはランウェイのフィナーレ。
ランウェイの会場内は白い花に囲まれた美しいものだったのですが、ランウェイのラストでモデル達がその花達を踏みにじってフロントラインに向かうではありませんか。
ちなみにこの植えられた花達はカーネーションでは「尊敬」「純潔の愛」を花言葉で意味します。またこの演出と同時に会場内にかかっていたBGMはビートルズの『ブラックバード』(1968年)。ポール・マッカートニーが、黒人女性を黒い鳥に例え、黒人の人権擁護や解放について歌った曲なんだそうです。
それを知っても知らなくてもこのラストの演出は気持ちのいいものではありませんし、物議を醸して当然かと思います。
また会場内では来場者がマリファナを吸っていて、それがショーを阻害していたという情報もございました。
ここ数年トレンドの最前線にいたヴァージル。
まだヴィトンの方を詳しくチェックしていないため断定は出来ませんが、その存在感は徐々に弱くなっていくのではないかと感じました。
全ルックはこちら
https://www.fashionsnap.com/collection/off-white-co-virgil-abloh/2020ss/