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5大コレクションを中心としたコレクションレポートと個人的な見解を書いていきます。

フランス、売れ残り品の廃棄禁止へ

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表題通りフランスにて在庫や売れ残り品の廃棄を禁止する法案の準備が進められています。

ブランドのイメージや価値を守りたいラグジュアリー系のブランドにとっては頭が痛い話になりそうです。


この類の話は昨年Burberryが自社の在庫を焼却処分していることが批判され、これを廃止したことが記憶に新しいですね。

ただラグジュアリーブランドやコレクションブランドにとってこの問題は非常にデリケートな問題と言えます。

上記のブランドは毎シーズンランウェイで次のトレンドや服の可能性を提案することが一つの役割で、世の中に受け入れられるものもあればそうでないものあります。

そうなると受け入れられなかったものなどをどうするかということになるのですが、ブランドとしてのイメージもあるので単に叩き売りしたり横流ししたりは出来ません。であるならば焼却してしまうのがブランド側にとっては都合が良いわけです。さらに昨今では偽物の流通も激しくそもそも焼却処理しなければならないなんてこともあります。それが全くダメともなると売れるものしか作れなくなります。かといって売れるものだけを作るのでは単に一般市場にあるブランドと変わりませんし、ファッション業界の衰退につながるでしょう。

個人的にはファッションにはアートの側面もあると思っているので、ただ環境に悪いからの一言で全て禁止にはしないで欲しいのが本音です。

たしかに昨今叫ばれるサステイナブルは大事なのですが、バランスというものもありますからね。。。

ファッションの都フランスでこのような法律が成立するの少し複雑です。