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5大コレクションを中心としたコレクションレポートと個人的な見解を書いていきます。

CERRUTI 1881 2019-20FW

セルッティ1881はその名の通り1881年設立の伝統あるブランドです。

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クラシカルからモダンなものまで

 

プロフィールからいきましょう。

1881年イタリアのビエラにて設立。

初めは綿やウールを扱う工場でありましたが、その後三代目のニノ・セルッティがメンズウェアの生産に乗り出し「Hitman(ヒットマン)」を発表。

高級生地を使用したクラシカルでカジュアルなテーラードスタイルで一時世界を席巻。またニノは当時バイヤー出身だったアルマーニをデザイナーに抜擢、70年までメンズのデザイナーを務め後々アルマーニの成功の足がかりとなります。

その後CERRUTI発表しビジネスは順調でしたが、2000年から資本介入により徐々にセルッティ一族から離れていき、2002年を最後に関わりがなくなりました。

それ以後はデザイナーが短い期間で何度も入れ替り定着しないまま現在に至る。

 


ブランド経営は今特に難しくなっており資本が入ることが一般的になってきております。昨年ドリスヴァンノッテンにも資本介入がついにされたことがニュースとなりました。

創業者の手を離れると途端にブランドだけが独り歩きを始めるというのよくあることですが、ブランドを維持しクリエーションを行なっていくことを1企業だけでやるのは昨今では非常に難しいんですね。

 


さてコレクションです。

バックグランドがファクトリーなだけあり、どの生地も一目見ただけで上質なものと伝わります。

その生地を生かすためでしょうか、アイテム一点一点はいたってベーシックなもの。得意なテーラードジャケットやクラシカルなトレンチコート。そこに現代のエッセンスを混ぜ込むようにナイロンパーカーや少しワイドなパンツが登場しており非常にバランスのとれたコレクションということができます。

ブランド背景として守るところは守り今に合わせるところはその流行を適度に取り入れる、そんな姿勢がコレクションからは伝わってきました。

逆にバランスが取れすぎて面白さには欠けるとは感じましたが、それは今のモード界の流行りも影響しているので。

日本では爆発的に流行るのは厳しそうなブランドとも感じました。まあスーツメインのブランドですしね。

 


全ルックはこちら

https://www.fashionsnap.com/collection/cerruti-1881/2019-20aw/