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5大コレクションを中心としたコレクションレポートと個人的な見解を書いていきます。

WISHARAWISH 2020SS

本日はタイ出身のデザイナーが手掛けるウィシャラウィッシュ。

ウィシャラウィッシュは前回の東京コレクションに引き続き、今回もコレクションに参加となります。

海外のデザイナーが継続して参加していることはなかなか意義深いことです。

またウィシャラウィッシュは徐々に名前が広がっているブランドなので、ここから世界に羽ばたいて欲しいですね。


タイ国内の12人の職人と共にオリジナルテキスタイルを制作したという今回のコレクション。

ややトーンは暗いながらも優しげなテキスタイルが独自の雰囲気を醸し出しています。

また職人と共同で作るという人の手仕事にフォーカスしたことで生地から温もりのようなものを個人的には感じました。

ややオーバーサイズでゆったりとしており、軽やかな素材を使用しているのも今季のポイントです。

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今後は日本でポップアップの出店予定もあるそうなので注目していきたいと思います。


全ルックはこちら

https://www.fashion-press.net/collections/silhouette/12000

YUKI TORII INTERNATIONAL 2020SS

本日はユキトリヰのコレクションライン、ユキトリヰインターナショナル。

まだ若い世代には馴染みはないんだろうけど、毎回ステキな服をいつまでも作ってますよね。

年取ったらあんな女性服を着たいなぁと私が女性なら思うでしょう笑

また70歳を超えてもなおコレクションを発表し続ける精力的な活動には頭が下がります。


コレクションは上品で凛としながらもエレガントな佇まいのルック達。

シーズンテーマを「マーガレット」とし、さまざまな花柄やカラーパレットで爽やかに春夏のルックを表現しています。

ただデニムのセットアップなど少し若いアプローチもあったものの、全体としてやや今っぽさがないのは気になります。

まあ元々がコンサバ寄りなブランドなので、そのあたりは問題ないかもしれませんし、私自身がまだ比較的若いからそう感じるだけかもしれませんね。

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全ルックはこちら

https://www.fashion-press.net/collections/11995

HARE 2020SS

本日は学生御用達のお店ハレ。

どうしても大学生が買うブランドというイメージが抜けきらないハレ。

トレンドっぽいけど安っぽく見えてしまうんですよね。


今季のテーマはブランド名通り「ハレ」。

日常でも使う「ハレの日」のような非日常を意味している言葉です。

その日本古来の言葉に着目したコレクションは日本らしさが満載でした。

日本の着物からヒントを得たであろうゆったりとしたシルエットのトップス、特徴的な日本絵画を模したプリントを施したアイテム、極め付けは足元は下駄と改めて日本にフォーカスしたルックが立ち並びます。

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ただなんでしょう。どうしても色眼鏡で見てしまうというか。

アプローチは悪くないけど若い人が好きそうなエッセンスを入れているのが気になります。

ほらオシャレでしょ!みたいなにおいがどうしても私はダメです。

もうこれ完全に主観なんですけどね。笑笑


全ルックはこちら

https://www.fashion-press.net/collections/11994

Children of the discordance 2020SS

本日は前シーズン個人的にイチオシしていたチルドレンオブザディスコーダンス。

前の東京コレクションではワークとヴィンテージとストリートが絶妙にマッチした雰囲気がツボりまして、すっかり一ファンとなっております。

またフェアトレードのアイテム展開にも力を入れているという点も今の時代にもマッチしていますし、好感が持てるポイントです。


今季もやはり目が行くのは、ブランドの代名詞とも言えるバンダナ柄。

さらに今回はド派手な柄が多くそれらが多彩なパッチワークなどで表現されてブランドのアイデンティティを醸し出しています。

着こなしはストリートにやや寄っており、独自の雰囲気が漂いながらも「今っぽい」要素があります。

今回も期待を裏切らない私の好みのコレクションでした!笑

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全ルックはこちら

https://www.fashionsnap.com/collection/children-of-the-discordance/2020ss/

mercibeaucoup, 2020SS

本日は約4年ぶりのショーとなったメルシーボークー。

メルシーボークーは人によってはやや懐かしく感じる人も多いと思います。

一時期流行りましたが、今はちょっと下火感は否めないかと個人的には思います。


ブランドのコンセプトは「清く、楽しく、美しく。」「きちんとしているけどちょっと笑える、主張はあるけど気どっていない」。

庶民的で遊び心のあるちょっときれいめな服装が特徴の一つです。

所属する会社A-netには、わり大枠でいうと似たようなブランドが数多く存在してますね。(zucca、TSUMORI CHISATO、Ne-netなど)


さて四年ぶりのショーのテーマは「山」。

ストレートに山をテキスタイルの柄に使用したルックもありましたが、シルエットやカラー、ルック全体で婉曲的に山を表現したランウェイでした。

またストレートに可愛らしさを表現していた今までとは違い、すこし大人なエッセンスが入ったのも印象的でした。

例えば落ち着いた色や、やや過度な装飾などは今回は少なく、ブランドの新たな門出にはふさわしいコレクションだと感じました。

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全ルックはこちら

https://www.fashionsnap.com/collection/mercibeaucoup/2020ss/

SHINYAKOZUKA 2020

本日は「曖昧」と「ぼかす」の2つをキーワードとして掲げるシンヤコヅカ。

デザイナー小塚信哉はセントラルセントマーチンズ出身者です。

あといつも発表するルック数が少ないのも特徴だと個人的に思ってます笑

今季はテーマは「ORDINARY LIFE(平凡な生活)」で、イギリスのアート集団ヤンファミリー(JANFAMILY)の写真集からインスピレーションを得ました。

また発表数は8ルックとやはり今回も少なめ。

ただその中にデザイナーが掲げる「曖昧」と「ぼかす」がニュアンスですが伝わってきます。

目に飛び込んでくる派手な作りやインパクトのあるカラーは使用せずあくまで雰囲気を纏うという言葉がぴったりなそれぞれのルックは逆に惹きつけられます。

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ただこうした少し哲学的なブランドはなかなか理解が難しく、万人ウケしづらいのも事実。

個人的にも購入しようとは思わないですね。

逆にどんな人が買っているのか気になります。


ルックの詳細はこちら

https://www.fashionsnap.com/collection/shinyakozuka/2020ss/

TOKUKO 1er VOL 2020SS

本日はフランスパリ在住の前田徳子が手掛けるトクコプルミエヴォル。デザイナーが世界各国を旅しインスピレーションを得て作るファンタジー感溢れるコレクションが特徴の一つです。


今回のテーマは、カリブ海に位置する国「バハマ」です。

カラフルで南国感満ち溢れるファーストルックからから幕開けた今回はその後も開放的で自由なでありながらも、リラックスした空気感を纏っているの特徴的です。

またさまざまなテキスタイルを使用することで、南国の国がもつ陽気な雰囲気をコレクションで表現しています。

色鮮やかでハッピーになるコレクションは見ているこちらをぐっと引きつけますね。

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全ルックはこちら

https://www.fashion-press.net/collections/11987