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5大コレクションを中心としたコレクションレポートと個人的な見解を書いていきます。

matohu 2019-20FW

本日は堀畑 裕之氏(Hiroyuki Horihata)と関口 真希子氏(Makiko Sekiguchi)が手掛けるマトフ(マトフとかいてマトウと読みます)

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マトフのコンセプトは「日本の美意識が通底する新しい服の創造」です。

そしてマトフには二つの意味が込められていまして、一つは「纏う」もう一つは「待とう」、どちらの言葉もじんわりと人の温もりを感じるような言葉です。

ところで「纏う」っていいですよね。

着るのではなく「纏う」

身につけるのではなく「纏う」

ニュアンスですが、なんだかフワッと優しくなにかに包まれるようなイメージです。英語や他の言語にはない、日本語ならではの隙間の表現法ですよね。

そんな優しさに詰まったマトフ。ある意味超日本的なのかもしれません。

さて今期のテーマですが、「雪の恵み」です。全体を通して決して奇抜で眼を惹くわけではないデザイン、色や柄もどこか控えめです。

得てして雪の風景はどこかぼやっと見えます、まさにそれを表現しているかのようです。

でもどこかそれでいいと思わせる服で、そしてなぜか気になる。そんな雰囲気を持ったコレクションを発表しました。

また青森の津軽地方に伝わる伝統技法のこぎん刺しを施した生地には人の手仕事による温もりが感じられ、ほかにも江戸時代から続く津軽塗のピアスなども製作。

マトフならではの世界観がしっかり反映されたコレクションでした。


全ルックはこちら

https://www.fashionsnap.com/collection/matohu/2019-20aw/